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コラム
建設現場でのあるひとコマ
今年も、早くも半分を過ぎようとしていますが建築現場では今日も元気に作業に励んでおります。
さて、今回はご近所様など建築業界以外の方々からよく聞かれる質問のひとつ、
「あの機械で何を見ているの?」についてお話ししたいと思います。
皆さんもこんな作業を街中で見かけたことはないでしょうか。
使用する場面や機器によって何をしているか変わってきますが、
おおまかに言うと“測量”という作業になります。
こちらはオートレベルというもので、主に水平の高さ(レベル)を測ります。
中を覗くと...
視準を合わせると約7M離れたフェンスとスタッフ(目盛り)が大きく見えています!
これで見えた基準線とメモリをそれぞれの地点で記録していくと、道路の高さや敷地の高低差などが分かります。
次に、トータルステーションと呼ばれる測量機器。
角度や垂直を測るトランシット(セオドライト)に距離を測る光波測距という機能が合わさったもので、最近は現場でよく使用されているものです。
測りたい地点(敷地境界など)にプリズムと呼ばれる反射材を真っ直ぐに立て、
本体から出る光波という目では見えない光を反射すると、正確に距離が測れますので、
ある地点の距離と角度がわかったり、図面上の位置がどこにあるのかが本体に表示されます。
歩道などで作業をしていると、やさしい皆さんが私たちの前を申し訳なさそうにササッと急いで通って下さいますが、安心して下さい。
見えているのは、ほんの一部ですし、光が途切れても何にも問題ありません。
転ばないようにゆっくり堂々と通り過ぎて下さってかまいません。
ちなみに室内のような暗くて狭い場所ではレーザー墨出し機を使って水平と垂直の基準を出して造っていきます。
新築工事になると、何も無いところから建築がはじまりますので、
こういった機器を使用して、水平で真っ直ぐな建物を正確に建てていくことになります。
昔はこんな便利な物が無かったなんて…何倍も苦労してきたんだろうなと思うと技術の進歩に関心してしまいます。
これからも最新の機器や情報を取り入れて、より良い品質の建物ができますように技術者としても進歩していきたいと思います。