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建設業独特の会計についてご紹介 - 有澤レポート
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コラム

建設業独特の会計についてご紹介

こんにちは。総務部経理の廣瀬です。

今年も8月末に決算を迎え、ようやく決算業務を終えようとしております。

今回は建設業独特の会計について簡単にご紹介しようと思います。

 建設業の大きな特徴としては、「商品が完成するまでの期間が長い」ということです。

建設業会計は、一般的な企業で適用している企業会計原則がベースとはなりますが、

上記の特徴をふまえた会計基準が設けられていて、どちらかというと工業簿記に近いものです。

お客様から受注してから完成してお引渡しするまでに長い期間が必要であること、

完成した際には一度に大きな金額の売上高が計上されること、

完成に至るまでに、たくさんの協力業者様が建築に携わること、

そういったことが要因で、会計が特殊となっています。

 建設業会計で特徴的な勘定科目をご紹介します。

一般会計では「売掛金」という勘定科目は『完成工事未収入金』という名称になります。

他にも「仕掛金」は『未成工事支出金』、「買掛金」は『工事未払金』、など

一般会計で使われる勘定科目にそれぞれ対応したものがあります。

中でも、一般会計では「売上」にあたる『完成工事高』は、

工事の種類によって、計上のルールが異なります。

工事の種類は、

・完成基準

・進行基準

という2種類に分けられます。

完成基準の工事は、その工事が完成した時点で受注した全金額を売上高に計上する方法をとります。

進行基準の工事は、その工事がまだ未完成であっても全体の何%完成したかによって、

毎期末ごとに売上高と工事にかかった費用(原価)を計上する方法をとります。

受注金額が10億円を超える場合は必ず進行基準を適用するよう定められています。

商品によって売上高に計上するルールが異なるのは、建設業ならではの特徴です。

 建物の建築は、たくさんの協力業者様のお力があってこそ成り立ちます。

一つの商品(建物)を作り上げるまでに、たくさんの協力業者様との取引があり、

その原価管理(仕掛金管理)も建設業会計ならではの方法になっています。

工業簿記の「原価計算」に近いもので、一つの工事にかかる費用(原価)を4つの要素に分けて管理します。

4つの要素とは、材料費、労務費、経費、外注費です。

さらにその要素の中にも100前後にわたる「工種」に分けられ、

工事の工程ごとに分けられた「工種」ごとに予算が割り振られています。

工事の現場担当工務は、大きな金額の商品の予算管理を、本当に細かく、

工事の工程(工種)ごとに予算管理を行っています。

大きな建物も、細かく丁寧で正確な作業の積み重ねで成り立っているのですね。

 すでに新しい期が9月から始まっています。

今期も、丁寧に確実に、経理業務に従事していこうと思います。

建設業会計についてのご紹介でした。

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