information
最新情報

information
最新情報
Topics
スタッフ日記
休日の過ごし方:読書編
企画工務部の岩永です。
今回は、個人的な趣味全開の記事となります。どうかお許しください。
まず、私はかなり重度の歴史オタクです。
特に古代中国史と近現代史…とりわけ、第一次・第二次世界大戦と大戦後に起こった内戦や戦争
を取り扱った歴史解説本や歴史小説を読み漁ってます。
休日は家でのんびり読書に耽るか、もしくは博多や天神にある大型書店の人気も疎(まば)らな
「歴史書コーナー」でブラブラと面白そうな歴史解説本を探して回ってます。
今回は、そんな私がオススメする本をご紹介したいと思います。
『戦争は女の顔をしていない』
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 著(三浦 みどり 訳)
出版:岩波書店

…西暦1941年6月22日…
この日、ソビエト連邦中のラジオから「全連邦ラジオ」の緊急放送が流れた。
https://www.youtube.com/watch?v=JOqH0sk4wZI
男性アナウンサーのユーリー・レビタンは淡々と伝える…
『本日午前4時、ドイツ軍が宣戦布告も無しに国境を突破した』と。
以後、約4年間に渡り、独ソはじめ交戦国全てあわせて3000万人を優に超す人命が失われることとなる
人類史上空前にして最悪の戦争、【独ソ戦】(ロシアでは「大祖国戦争」と呼称)が勃発した。
本著は、そんな空前の大戦争を戦い抜いた赤軍女性兵士を中心に、実際に戦争を体験した女性たちの
生々しいインタビューを集めたノンフィクション小説となります。
この独ソ戦は、特にソ連軍において多くの女性が男性と一緒に「最前線」で戦った戦争として
有名であり、歴史的にもかなり稀な事例です。
その大戦争にて、狙撃兵や衛生兵、空軍パイロット、あるいはパルチザンとして
強大なドイツ軍と戦った女性たちが何を語るのか?
あまりにも凄惨で残酷な「絶滅戦争」の只中にあって、彼女たちはどう生き抜いたのか?
そして戦争に勝利し故郷へ凱旋した時、「戦場帰りの女たち」を待ち受けていた「現実」とは?
男の視点では語られることのない、女性から見た実体験に基づく大戦の真の姿がそこにあります。
また、本著は漫画化もされているので、文章を読むのが苦手な方はコチラもオススメです。
私は両方とも購入してます(尚、漫画版は現在「5巻」まで発売中)

ちなみに、漫画版の「監修者」である速水螺旋人先生は、界隈では非常に有名な「ソ連オタク」で
漫画家・イラストレーターとして活躍されておられます。
速水先生のコミカルなタッチで描かれる画集や漫画もまた、どれも珠玉の傑作ばかり!
是非、ネットで『速水螺旋人』と検索してみてください。
特に、代表作の漫画『大砲とスタンプ』(全9巻)はイチオシです。

『あっと驚く船の出来事-陸上生活の想像を越えた海の暮らし』
大内 建二 著
出版:光人社

船舶・航空機関連の歴史解説における「第一人者」と言っても過言ではない大内先生の
数ある書籍の中で、特に私が繰り返し愛読しているのが本著です。
鎌倉時代の日本を襲った元寇における「神風」の実態解説から始まり、
一時期日本でも話題になったロシア海軍原子力潜水艦「クルスク号」沈没事故の顛末と、
古代から現代に至るまで、民間船舶・軍用艦船にまつわる逸話や悲劇的な事件・事故、
戦争の記録を実に幅広く取り扱った名著であります。
専門用語を必要最低限に抑えつつ、出来事の概要と顛末、その原因等を非常に分かり易く
解説しており、何度読んでも飽きが来ません。
私にとって欠かすことのできない通勤のオトモです。
大内先生の著作は多数存在し、やはりどれも面白い本ばかりで、私も10冊近く保有しています。

美大落ちちょび髭オヤジのカルト本や元ナチス情報将校の歴史修正本が紛れてますが、
見なかったことにしてください。
でもパウル・カレルの実にドイツ人らしい勇壮で大袈裟な文章表現は正直好き。
あと、沢木 耕太郎の『深夜特急』は本当に最高。
他にもジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』や松本 仁一の『カラシニコフ』とか
紹介したい本は山ほどありますが…現時点で既に異常な文章量となってしまってるので
ここまでにします。
皆様も是非、本を読みましょう!あなたの「知層」になりますよ!

