企画工務部の西村です。

数年前、富山県の建材メーカーの方から「会社PRの一環」としてチューリップの球根をいただいたことがあります。

どう育てたら良いものか考えあぐね、とりあえず自宅菜園の隅に植えてみたのですが、普段特別に世話している訳でも無いのに、
毎年暖かい季節を迎えると健気に葉っぱを出してはツボミが伸び、
赤・黄色・ピンクの鮮やかな花弁を開いて彩り豊かに春の訪れを教えてくれます。

毎年だいたい3月下旬くらいに咲き始めるのですが、今年は3月末の寒気と天候不順の影響もあってか、
4月上旬になって咲きました。

風雨に晒され、夏の暑さと冬の寒さにも負けず、誰かに教えてもらうでも無く時期が来れば
綺麗な花を咲かせてくれます。

草花が声を出すことはありません。
植えられた環境に適応して根を張り、葉を茂らせて花を咲かし、実を宿し種を落として
次の世代へと繋げていきます。

私は日々の現場業務の中で、ついつい声を荒げてしまいがちであり、その都度「言い過ぎた」と後悔してしまいます。
「周囲の人が動揺しないよう、不用意に怒ってはいけない！」と思っているのですが、中々うまく行きません。

風に揺蕩う穏やかで健気な草花の姿に、少しでも学びを得たいと思います。