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グッドデザイン賞受賞 - 有澤建設株式会社
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グッドデザイン賞受賞

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新たな取り組み

グッドデザイン賞受賞

CLT工法?と呼ばれる、注目されながらも国内の実例が極めて少ない特殊な工法を用いた
ペット共生型のマンションの施工を行い、2019年度のグッドデザイン賞を受賞しました。

CLTを活用したペット共生型のマンション

WIL-BU山王

WIL-BU山王
WIL-BU山王
WIL-BU山王
WIL-BU山王

福岡初!国内でも実例のない、
CLTとRCのハイブリッド中高層賃貸

WIL-BU山王

桜の名所として知られる福岡市博多区の山王公園のそばに令和元年4月、人とペット共生型のコンセプトマンション「WIL-BU山王」が竣工を迎えました。

この建物で採用された工法は、主要構造に木材を多用するCLT工法で、その強度や環境負荷の低さ、そして、断熱効果が高く温度変化の少ない木造建築は、「WIL-BU山王」が掲げるコンセプトにマッチするものでした。

実はCLT工法による中高層階の建築事例は国内ではほぼ皆無。有澤建設にとっても初めて挑む工法で、「参考になる事例がなく、ほぼゼロからのスタートだったので工程を組むのも試行錯誤の連続でした」。

そう語るのは現場監督を務めた、企画工務部の和田次長。木造耐火建築物の講習に参加するなど、意匠設計を担当した株式会社智原聖治アトリエ一級建築士事務所の智原氏とともにCLT工法の知識や情報の収集を行いました。

WIL-BU山王
WIL-BU山王

前例のない試みに難題もあった

WIL-BU山王

CLT工法による建築プランが形になる一方で、ある懸念が生じました。

それは建物に住む人とペットの快適性と危機管理の問題。日本の多雨・多湿な気候において、調湿作用のある木材が多用されたCLT工法とはいえ、経年劣化とともに湿気の影響が出ることが推測されました。

また、近年多発する風水害への対策も必要でした。そこでチームが出した答えが1階部分をRC造にするアイデア。CLT工法で造った2~5階部分とつなぎハイブリッドさせることで、建物の強度をより安定させることができる案でした。木造とRC造の異なる構造体をつなぐという前例のない工法は、有澤建設にとっても大きな難題となりましたが、これまでの経験の中で得た知識と技術を駆使してつなぎ方を工夫。失敗の許されない工程を一つひとつ成功させ、独創的な建築デザインをカタチにしました。

令和という新しい時代に、新しい機能的なモノづくりへのチャレンジを繰り返しながら誕生した「WIL-BU山王」。その建物は木造建築の新しい可能性を未来へ提示し続るものになれればと思います。

Voice

現場監督の声

現場監督の声企画工務部 次長 和田 将人 1級建築施工管理技士

現場監督の声

前例のない建築の現場では毎日がチャレンジでした。大きな特徴として構造躯体上、木の面材部分を不燃ボードで覆う作業が必要です。しかしながらそのような作業の経験者がいないながらの作業のため、天候を見ながら期間の見積もり、人数調整など摸索しながら行っていきました。また、不燃ボードの厚み分室内に圧迫感がでてしまうため、いかに広く感じて頂くか施工の際設計士さんと密に打合せし試行錯誤致しました。前例がなく正解がないという状況では、施主様、設計士、施工側がいつも以上にコミュニケーションを取り答えを探していく必要があると経験することができました。

Point

グッドデザイン賞 受賞ポイント

  • 5階建木造(CLTパネル工法+軸組工法/1階RC造)の実現

    5階建木造(CLTパネル工法+軸組工法/1階RC造)の実現

  • 福岡県産材のみの使用で森林と都市の好循環

    福岡県産材のみの使用で森林と都市の好循環

  • 本来のペット共生の在り方

    本来のペット共生の在り方

グッドデザイン賞 受賞ページへ
5階建木造(CLTパネル工法+軸組工法/1階RC造)の実現

事業主:有限会社 キューベックス

設計:株式会社智原聖治アトリエ一級建築士事務所

施工:有澤建設株式会社

用途/分類:新築 - 共同住宅, 共同住宅(賃貸マンション)

構造:CLTパネル工法 一部RC造 規模:5階建

竣工年:2019年

建築地:福岡市博多区

建築の新しいスタンダード CLT工法とは

System of CLT

建築の新しいスタンダード CLT工法とは

建築の新しいスタンダード CLT工法とは
「CLT」とは直訳すると「直交集成板」という意味で、ひき板を木の繊維方向が直交するようにして層のように貼り合わせた重厚のパネルのことです。このCLTを構造体に利用するのがCLT工法です。
建築の新しいスタンダード CLT工法とは
2020年東京オリンピック・パラリンピックの主会場となる、新国立競技場にも国産の木材を活用したCLT工法が採用されており、鉄骨と木材を組み合わせた「和」を表現したデザインが注目されています。

CLTを支える木のチカラ

  • 01

    耐震

    CLTのように分厚く重ねた木材の大きな面で建物を支えれば高い安定性を実現できます。ちなみに、2015年に行われた実験では、5階建ての構造体が「阪神・淡路大震災」を再現した揺れに対して倒壊することなく大きな損傷を受けなかったそう。
  • 02

    耐火

    木造と聞くと火事を心配してしまいますが、熱伝導率が低く木材の断熱性はコンクリートに比べて10倍以上、鉄と比べると400倍も高く、CLTのような厚い板は火災時、炭化しながらゆっくり燃えるため、短時間での延焼を抑止します。
  • 03

    環境に配慮

    建材に多くの木材を使用するCLTは、森林資源の有効活用に貢献できるだけでなく、使用した木材が空気中の二酸化炭素を吸収・固定してくれるので、人にも環境にもやさしい建物をつくることができます。

CLT工法のメリット

  • ◎ 強度の確保が容易になる
  • ◎ シンプルな施工を行うことができる
  • ◎ コンクリートより軽い
  • ◎ 公的助成制度の対象

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